女同士でトレ・ビアンLife

ステキな彼女の生態と女ふたりぐらしの実態

『佐藤家の朝食、鈴木家の夕食』

2013年1月29日 23:35|0 Commentsトレ・ビアンな映画&本

昨日とても良いドラマを見たので感想を書いておこうと思います。

BSジャパンのスペシャルドラマで「佐藤家の朝食、鈴木家の夕食」という2時間ドラマが放送されました。父親二人(ゲイ・バイ)に娘のいる家族(鈴木家)と、母親二人(レズビアン)に息子がいる家族(佐藤家)が描かれたお話。

鈴木家親子はとても仲が良く、父二人が養子縁組をしているカップルであることを娘にはオープンに話してあります。父二人は一人娘がかわいくて仕方ない様子。
一方の佐藤家は、高校生の息子が二十歳になったらすべてを話すと決めているものの、息子は自分の家庭に複雑な思いを感じており、父親は誰なのか、自分がどのように生まれたのかを知りたいと思うようになります。母二人は息子とどう向き合うか、戸惑っている感じでした。

そんな二つの家族がお向かい同士に住むようになって交流が始まったところから物語は始まります。
最初から自分たちは公私ともにパートナーであることを明かす、鈴木家。一方、姉妹であるフリをする佐藤家。

子どもたちはすぐにお互いが同じような家庭にあることを知るわけですが、自分の家族は「まともじゃない」と思っている息子の視点、「愛し合う父二人の間に自分は生まれた」と信じている娘の視点、そして両親の離婚など家庭問題で悩んでいる息子の友人の話など、様々な家族の姿や思いが描かれていきます。

さて、佐藤家の息子と親しくなり、親子関係がうまく行っているように見えた鈴木家の娘も次第に家族について複雑な思いを抱え始めます。本当の家族とは、母の手のぬくもりとはどんなものなのか…。そして知る、父の涙。父の愛情。

子ども同士の会話に、親たちの会話に、心にせまる台詞がたくさんありました。日本にも実はたくさんいるこうした家族について想像する・考える手がかりとなるだけでなく、自分が子供を持つとしたら避けて通れないだろう問題を考えるきっかけにもなりました。血縁とか戸籍とか家族としてのあり様とか、そうしたテーマは同性愛者だけに関わる話ではないはずです。
このドラマの良かったところはいろんな切り口が含まれていて、なおかつ余計な脚色、演出がされていなかったという点でした。これはひとつのテーマを掘り下げる土台として大切なことだと思います。

以前、映画館で観た『キッズ・オールライト』もレズビアンのカップルとその子どもたちというひとつの家族の物語でしたが、今回のドラマは日本を舞台にしていたことや、上記の理由もあって、よりリアリティを感じる内容でした。

脚本家の方のブログによると、子供を生む選択肢について考えたことなどがきっかけで書いたオリジナル脚本なのだそうです。ここ数年、ゲイの登場人物が出てくるドラマが日本にも増えてきましたが、今回のようなテーマを扱ったのはとても画期的なことだったのではないでしょうか。その着眼点と素晴らしい脚本に拍手を送りたいと思いました。

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2013年1月29日 23:35|0 Commentsトレ・ビアンな映画&本

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