グリ子さんは救世主
2009年1月11日 22:33|0 Comments|家族とふたりの事件簿
グリ子さんが初めて私の実家に来た時のお話です。
離婚を本格的に考えるようになった頃、私は一人で実家に帰りました。
帰省前に、家庭のことでいろいろ悩んでいると、母には電話で話しましたが、以前から母は私の結婚生活について心配していました。
同じ頃、グリ子さんも実家に帰省していました。
親には、地元が同じ年上の女性と親しくなって、いろいろ相談に乗ってもらったりしていると話していたのですが、母は彼女に興味を示し、「今度ぜひつれておいで」と言っていました。
グリ子さんと地元で会う予定はなかったのですが、たまたま彼女から暇ができたと連絡があったので、急遽家に遊びに来てもらうことになりました。
グリ子さんは私の親に会っても物おじせず、爽やかに挨拶しました。
そつなく手土産を渡し、あっという間に親と打ち解けました。
父は挨拶だけして外出しましたが、あとから「元気の良いねえちゃんだったねぇ。」と言っていました。
リビングでソファに座ってお茶を飲みながら、母と3人で話をしました。
彼女、きっとうちの親に気に入られると思っていましたが、思ったとおり。
母は、もうずっと前からの知り合いのように親しげだし、彼女も初めて来たとは思えないくらい、くつろいだ様子です。
すっかり意気投合したところで、母が
「ところで本題だけど…」
と言い出しました。グリ子さんにも「全部聞いてるでしょう?」と。
突如、議題は「ミシェルの家庭問題について」になりました。
積年の思いを母は語り始め、グリ子さんは相槌を打ち、段々と問題の本人をそっちのけで議論は盛り上がっていきました。
母:「アンタッ。もうまずは別居しなさいよ。」
母:「なんかあったら彼女の家に逃げなさい。」
グ:「うんうん、それがいいよ!」
…い、いいんですかぃ?
そしてまたたく間に「ミシェルを守る会」が結成されたのでした。
母はグリ子さんのことを、彗星のごとく現れた私の救世主だと思っているよう。(いや、たしかにそうなんですけどね…。)
後日、彼女の家に菓子折りと手紙まで送ったようです。
めでたくうちの親のお気に入りとなったグリ子さん。
しかしさすがに本当のことは言えないまま…今に至ります。
2009年1月11日 22:33|0 Comments|家族とふたりの事件簿
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