親孝行のこと
2009年1月13日 12:41|0 Comments|女ふたりの日々と旅
時々、グリ子さんが言います。
「あと10年と思って親孝行しないと」って。
グリ子さんはとても親思いの優しい人です。
今はもう一人でいるお母さんのもとに帰っては、家のことを手伝ったり、一緒にご飯を食べたり、ドライブしたり、なんでもない時間を一緒に過ごすのが親孝行だと言います。
「私ばっかり幸せでいいのかな。お母さん一人で淋しいのに。」
昨晩も言っていました。
でもね、グリ子さんはグリ子さんで幸せにならなきゃ。
お母さんも、私も、グリ子さんの幸せを願っているんだから。
彼女の思いが人一倍強い理由はわかります。
わかるって、私が簡単に言えないような苦労を、彼女がたくさんしてきただろうことも。
私も親にはたくさん心配かけてきました。
病気がちで、登校拒否も、高校中退もしたし。
それでも遠く離れた大学へ行かせてくれたし。
今だって、離婚した娘の帰省を喜んで待ってますが、昔よりずっと優しくなって、歳とったなぁって思う時があります。
大好きな人と家庭をつくって、私は幸せだから安心してねと親に堂々と言えない。そのことがとてもつらいです。
こんなにもグリ子さんといることが、幸せなのに。
私がグリ子さんのそばにいることで、彼女のお母さんに安心してもらえたらいいのにと思います。
彼女を一人ぼっちになんかしないからって。
せめて、いつか彼女がお母さんの所へ戻る日が来たら、思う存分親孝行してきてねって、見送って待っていられるように私もしっかりしなきゃって思います。
私も自分の人生をしっかり生きなきゃって思います。
2009年1月13日 12:41|0 Comments|女ふたりの日々と旅
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