結婚のこと その2
2009年3月11日 10:27|4 Comments|女ふたりの日々と旅
以前、テレビで同性結婚の話をやっていた時、グリ子さんが私に「結婚したい?」と聞きました。
私は、「できることならしたい。」と答えました。
結婚できれば、家族や友達の前で公然と夫婦になれるからです。
グリ子さんも、「籍を入れられたら、ミシェルは私のパートナーですって言えるのにね。堂々とできたらいいのにね。」と言っていました。
家族公認のパートナーになるというのは、ふたりが共に生きていくためには大切なことです。
それに今の日本は、同棲しているだけのカップルよりも、夫婦単位のほうが、断然優遇される社会です。税金や社会保障にしても、契約事にしても、家族でなければ難しいことがいろいろあります。
私は離婚した時、「結婚って何だろう」ってすごく考えました。
紙切れ一枚とは言いますが、結婚・離婚には様々な手続きを要します。
生活面も、実際はふたりだけの問題じゃなく、家族も関わってきます。
結婚って…
一緒にいたいからするもの?
子供がほしいから(できたから)するもの?
親を安心させるためにするもの?
誰かに養ってほしいからするもの?
人それぞれ答えは違うと思いますが、私はこう考えました。
「大事な時に家族(夫婦)でいるためにするもの」じゃないかなって。
たとえば、どちらかの身に何か起きた時に、真っ先に連絡をもらえる立場にいられるかどうか。
お互いの意思で何かを決定する時に、家族を納得させられるかどうか。
ヨーロッパ各国に、恋人と同棲している、または結婚していないけれど、すでに子供がいるという友達が数人いますが、これは彼らの国ではごく一般的なことのようです。
中には同棲カップルにも夫婦と同様の権利を認める法律を持つ国もありますし、婚姻制度とは別にパートナーシップ法が成立している国もあります。所変われば、結婚に対する意識も変わってくるでしょう。
※パートナーシップ法=異性結婚の夫婦に認められる権利の全部、もしくは一部を同性カップルにも認め、保証するという法律(Wikipediaより)
日本にもせめてパートナーシップ法ができればと思いますが…
まずは国より何よりも、家族に認めてもらえるのが一番かもしれません。
2009年3月11日 10:27|4 Comments|女ふたりの日々と旅
Comments
4 Responses to “結婚のこと その2”
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3月 11th, 2009 @ 12:31 PM
そうですよね、法律が改正されるか、それに見合ったものができるか…
法律ができても国民の考え方が変わらなければ意味がないのでは、と考える方もいますが、私は法律が出来る事によって、人々の考え方は着いてくるものだと思います。
そもそも、男女間における婚姻に関する定義自体に問題があるとも思います。
けれど、それはすぐには変わらないものですし、まずはお互いの家族に認めてもらうこと、それがうまくいかなければ、海外に移住する、それが何かあった時を思えばベストかもしれませんね。
3月 11th, 2009 @ 3:16 PM
>マイキーさん
コメントありがとうございます。
昔の日本は、海外諸国よりも同性愛に寛容だったと聞きますが、今では国民の認知や法の整備は、むしろ遅れているようですね…。
法律は人を守るためのものであってほしいと思います。
3月 14th, 2010 @ 10:18 PM
日本では、憲法第24条に婚姻は両性の合意のみに基づいて成立しと規定していますので、同性結婚は憲法の改定がなければ認められないようです。でも、結婚のみに認められている権利、例えば相続とかを同性のカップルに認めさせるためには、民法の改正で足ります。それを認めさせるためには、当事者を含めた政治的な運動が必要になると思います。憲法第24条は両性の平等を定めた規定ですので、これを改定することは女性の立場を低下させるものですのでうかつには改定できない規定です。でも、結婚という文言にこだわらなければ憲法の改定を待たずに同性カップルの権利を認めさせることは可能だと解します。憲法第13条は個人の尊重を規定しています。当然同性愛も個人の尊厳として尊重されるべきです。私も、機会がありましたらその方面で貢献できるよう心がけたいと思います。
3月 14th, 2010 @ 10:35 PM
>壁ちょろさん
ありがとうございます。私自身は結婚にこだわるというよりも、結婚できる権利、結婚によって得られるものと同等の権利を…というふうに思っています。
仰るとおり、それを実現するには、何よりそれを望む当事者たちが意思表明することも必要でしょうね。