『中国の植物学者の娘たち』
2009年3月24日 9:28|4 Comments|トレ・ビアンな映画&本
久々にビアン映画のレビューを書こうと思います。
今回はアジアンムービー。
孤島で植物に囲まれて暮らす植物学者のもとに、ひとりの女学生、ミンが実習生として赴任します。
やってきて早々怒鳴られてばかりいる彼女をそっとなぐさめてくれるのは植物学者の娘、アン。
孤児院で育ったミンと、早くに母親をなくしたアンは、お互いの境遇に共感し、まるで姉妹のように心を通い合わせるようになります。
ある日、温室で薬草を蒸したベッドに横たわっているアンを見たミン。
立ち昇る蒸気の中に浮かぶ彼女の美しい裸体に呆然とします。(私とグリ子さんも呆然)
次第にふたりは惹かれあうようになり、永遠の絆を誓いますが、それは許されない愛。厳格な父親、軍人の兄、中国の封建的文化の下で彼女たちを待っている運命とは…。
今なお同性愛をタブーとする中国でのロケは許可が下りず、ベトナムでの撮影となったそうです。が、この風景がまたなんとも叙情的で、ふたりの儚げな美しさをよりいっそう引き立てているんです。
主演は、中国人女優リー・シャオランと、中国とフランスの血を引くミレーヌ・ジャンパノワ。
温室と植物とふたりのみずみずしい肌のトリプルマッチは、それだけで目の保養になりますね。ラブシーンはさほど過激ではないのですが、妙に艶めかしく感じるのは、同じアジア人だからでしょうか?
それにしても、決して邪な気持ちで観る映画ではありません。
ふたりはあのような形でしか、一緒になれなかったのでしょうか…。
世界には、いまだ同性愛に極刑を科す国もあるといいます。
愛し合うふたりを周囲が裁き、引き離すことができるのか。
色々考えさせられるお話でした。
2009年3月24日 9:28|4 Comments|トレ・ビアンな映画&本
Comments
4 Responses to “『中国の植物学者の娘たち』”
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3月 24th, 2009 @ 9:29 PM
聞いたことならあります♪
昨日、親が同性愛を否定するようなことを言ってました…悲しいとゆうか…一生打ち明けられないとゆうか…辛くなりました(ρ_;)どうしたらいいのかわからなくて…
3月 24th, 2009 @ 9:49 PM
>めいさん
身近な人が否定的なことを言っていたら、つらいですよね。そういえば、私は昨晩そんな夢を見ましたよー(_ _ )
でも人は変わるものだと思うし、特に家族はいつかはわかってくれると信じたいですね。
3月 24th, 2009 @ 11:23 PM
でも…やっぱり親は悲しむんでしょうかね…(;_;)親を悲しませることはしたくないし…だからって彼女と別れるなんて絶対したくないです(ρ_;)彼女とはずっと一緒にいたいって思ってます…いつかはわかってもらえるように頑張りたいです(>_<)長くなってごめんなさい…
3月 25th, 2009 @ 8:28 AM
>めいさん
う~ん、きっと同じ気持ちの人、たくさんいると思いますよ。私もそうだし。
回り道もあるかもしれないけど、お互いに頑張っていきましょうねo(^^)o