『キンキーブーツ』
2009年6月3日 13:04|26 Comments|トレ・ビアンな映画&本
先日グリ子さんと、レンタルビデオ店でDVDを5本借りてきました。
その中に隠れた名作を発見したのでご紹介します。
主人公の男性は伝統ある靴工場の跡取り。
父親が亡くなり、4代目に就任するものの、工場はすでに倒産寸前。
婚約者には工場を高価な分譲アパートに改造しようと言われ、取引先も無いのに作り続けられた靴は倉庫に山積み。
ヤケ酒を飲み、路上で男たちにからまれている女性を助けようとしたところ、一発で打ちのめされ逆に助けられることとなります。
その女性、実はドラァグクイーン。
職人たちをやむなく解雇することとなり悲嘆にくれる彼に、解雇されたひとりの女性が、「他社の社長はニッチ市場を開拓して、嘆いてなんかいない!」との言葉を浴びせます。
そこで彼が思いついたのが、ドラァグクイーンのためのキンキーブーツ。
路上で出会ったドラァグクイーンが、セクシーブーツが足に合わなくて悩んでいると言っていたことを思い出したのです。
早速彼はドラァグクイーン、ローラのいるクラブへ向かいます。
男性の体重を支えられる細いヒールの付いたブーツ作りの行方は…?
この映画、たまたま見つけて興味を持ったので観てみたのですが、意外にも傑作!私もグリ子さんも、特典ムービーまで夢中で観ました。
イギリスでの実話をもとにしたストーリーだそうです。
ローラ役の俳優は、役作りのために眉毛を全部抜き、全身脱毛したんだとか。女性的な身のこなしもすごく上手で、本物のドラァグクイーンかと思いました。(実際、本物の方々も出ています)
ローラの台詞を通して、トランスの人たちの気持ちも描かれており、初めはローラに対し偏見を持っていた職人たちの変化にも注目。
撮影には靴工場を3週間借りたそうで、実際の靴職人もエキストラとして出演しており、その靴作りの様子は靴好きな人には必見。
ヒールが女性にもたらすセックスアピールの話なども興味深いです。
日本では、最近ゲイのための旅行会社なども誕生しましたが、まだ欧米ほどゲイマーケットが盛んではありませんよね。
※ゲイマーケット=ゲイをターゲットにした市場。欧米ではゲイ向けのキャンペーンやCMなどを各企業がおこなっている。
企業がもっと生活に密着したサービスや商品の開発に乗り出してくれたらいいのに、と私は思うのですが、そんな視点からも面白い映画でした。
小さいサイズの靴もほしいぞ~
2009年6月3日 13:04|26 Comments|トレ・ビアンな映画&本
Comments
26 Responses to “『キンキーブーツ』”
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6月 3rd, 2009 @ 1:35 PM
なんだかすごく面白そうな映画ですね!
今のこの不況の時代ともマッチしているし。。。
ツタヤに置いてあるかな~♪
いつくらいの作品なんでしょうか?
6月 3rd, 2009 @ 1:42 PM
これはあたしの大好きな映画の一つですよ。
3年ほど前に劇場でやってまして それを観にいきましたよ。イギリス英語も心地よく 話の内容もとても面白くて そのあとも何回もレンタルしてみています。
一緒に観る人いていいなあ~( ̄▽+ ̄*)
6月 3rd, 2009 @ 1:42 PM
>ディさん
日本上映は2006年だったようです。グリ子さんが、おすぎさんがオススメしていたような気がすると言っていました。
笑えるところあり、しんみりするところありで、とても良い映画ですよ~。
6月 3rd, 2009 @ 1:45 PM
>Katelynさん
劇場でご覧になったんですね!こんな面白い映画があったとはつゆ知らず…。
大画面だとドラァグクイーンのステージの場面なんて迫力あったんじゃないでしょうか。(^^)/
6月 3rd, 2009 @ 1:53 PM
テレビでも十分迫力はエンジョイできますよ~。
あのドラァグクイーンは ほんとに感動ものです。
それも のんけのメンズなんだもん(たぶん・・)
6月 3rd, 2009 @ 1:59 PM
>Katelynさん
もちろん、うちの小さなテレビでも楽しめました♪
ステージすごかったですよね。あの高さのヒールであんなに踊れるなんて~。
6月 3rd, 2009 @ 2:05 PM
凄い!!
面白そう!!
確かに男性の身体向けのヒールってありそうでないんですもんね・・・。
ヒールフェチさんが喜びそうな映画だなぁ・・・w
今度探してみますね^^
そういえば体調大丈夫ですか??
早く元気になるといいですね^^
6月 3rd, 2009 @ 2:27 PM
>莉麻さん
ありがとうございます。もうすっかり元気で、バレエのレッスンも受けてきました。
余談ですが、私は男性ばかりのバレエ団のトウシューズを思い出しました(^^) 身体が重いと足に負担がかかりそうだけど…。
靴作りって面白そうですよね。
6月 3rd, 2009 @ 2:47 PM
すごい面白かったですよね、私もブログで書いたことあります。
ドラァグクイーンのローラの一瞬見せた不安な顔が忘れられません(どのシーンかは忘れたw)。
ドラァグクイーン最高!!
6月 3rd, 2009 @ 3:00 PM
>ol110さん
面白いし、いろんなテーマを内包していて良いですよね~。
新宿二丁目で見たドラァグクイーンのショーもすごかったです☆
6月 3rd, 2009 @ 3:36 PM
海外で工場を運営する仕事のクライアントが
すごく面白いと言っていました。
やはり評判いいんですね、今度観てみます!
ドラッククィーン映画では、「プリシラ」も好きです^^
6月 3rd, 2009 @ 4:24 PM
私も借りてみてみますヾ(@°▽°@)ノ
映画っておもしろいですよね☆
最近は海外ドラマにどっぷりなんですけどね。笑
ドラァグクイーンって言葉初めて知りました!!
6月 3rd, 2009 @ 4:32 PM
>gattoさん
ぜひぜひ♪
私は「プリシラ」はまだ観ていません。
チェックしてみよう。
6月 3rd, 2009 @ 5:04 PM
>ゆうまさん
ドラァグクイーンとニューハーフの違い、私も最近知りました。
ドラァグクイーンはゲイカルチャーなので、女性になりたくて女装するのとは別みたいですが、この映画のドラァグクイーンは、ややトランス的な描かれ方をされているように感じました。
6月 3rd, 2009 @ 5:15 PM
こんにちは。
おすぎさんが興奮しながらベタ褒めしてましたよ。
で、公開されたら観にいくぞーとか思ってたんだけど、こちらでは公開されなかったので、観損ねたままです。
ホントによくできた映画だったんだ。
DVDで、今度こそは観たいな~(・∀・)
6月 3rd, 2009 @ 5:59 PM
>実々子さん
わ~コメントありがとうございます(^o^)
そっか、やっぱりおすぎさんのおすすめなんですね♪
関係ないけど、おすぎさんが興奮してしゃべってるの、ちょっとかわいくて好きです(笑)
6月 3rd, 2009 @ 10:48 PM
DVDで見たことあります♪
いい映画ですよね♪♪♪
自分の知らない世界があって楽しかった~www
6月 3rd, 2009 @ 10:57 PM
そんなに面白い映画なら早速明日探しに行かなくては・・・・・。(明日たまたま休みなので)
映画は好きですがメジャーなものしか知らなくて・・・・・。これからもおもしろい映画があったら教えてくださいね。(プリシアも観ないといけませんね!)
6月 3rd, 2009 @ 11:04 PM
>りこおさん
いい映画ですよね♪
私はリアルなドラァグクイーンを見たばかりだったので、ちょっと感慨深かったです~。
6月 3rd, 2009 @ 11:06 PM
>ハンクさん
おお早速!明日はお休み楽しんでくださいね~。
また映画レビュー書きます(^^)/
6月 3rd, 2009 @ 11:10 PM
映画見てみます~!
私は男性並に(今は女性も増えましたが)足が大きいのです(泣)
ピンヒールで爪先が尖った靴を履くと、29cmくらいに見えますよ(笑)
そういえば、Lの世界でアリス役の方が、ビアンはピンヒールを履かないと仰ってましたが、私は履くんですよね・・・。アメリカと日本ではカルチャーが違うから、服装も違うのですかね?
と言っても、二丁目など行ったこと無いので個人的見解ですが;
6月 4th, 2009 @ 1:10 AM
キンキーブーツは私が好きな映画のひとつです♪
紹介されててうれしくなったのでコメントしました☆
グリ子さんとミシェルさんの話しいつも楽しみにしてます。二人は絶対美人だよな~と想像しながら(^o^)
ペタありがとうございました。
6月 4th, 2009 @ 9:22 AM
>透夏さん
ビアンはピンヒールを履かない…そうなんですかねぇ。私はあんまり高いヒール履かないけど。
イベント行くといろんな服装の人がいますけどね。
サンフランシスコにいる妹は、女っぽくない格好をしていると、ビアンにジロジロ見られると言ってましたよ。
6月 4th, 2009 @ 9:24 AM
>simplyvanillaさん
いえいえ…(;^ω^A こちらこそうれしいです。
またいつでも絡んでくださいね。
6月 4th, 2009 @ 4:59 PM
日本ってそう考えると、ラインがないですよね。
女装って簡単に出来そうだけど、男装って難しい。シャツだってパンツだって、普通に女性も履きますよね。
というか、日本にはいかにもっていう服装の方は少ないですよね。
6月 4th, 2009 @ 5:49 PM
>透夏さん
そもそも女の子のボーイッシュっていうのはあっても、男の子のガーリッシュ(?)ってないですもんねぇ。
ゲイは「イカニモ系」などの言葉もありますが、ビアンはそんなに細かく系統立てされていないよな~と私も思いました。