グリコラム「まだ遅くない」
2010年7月8日 22:41|8 Comments|グリ子さんコラボ企画
前回に続きグリ子さんが語ります。
私が若い頃に「ウォークマン」が発売されました。街角でもリズムを刻める楽しみに衝撃を覚え、すぐに手に入れて夢中になったものです。
でもiPhoneが発売された時の私の反応は「私には関係ないし、なくたって平気」…。
しかしミシェルに促され、渋々11年契約していた他社携帯から乗り換えた今…
道に迷えばナビしてくれる、旅先でおいしい店をすぐに見つけられる、料理のレシピも何百通りも表示してくれる…昔は時間をかけたり知識を得なければできなかったことをすぐに実現できる便利さに夢中になっています。
我々世代は「苦労すること」を美徳とする文化に育てられてきました。
でも「ラクをする=堕落」ではないんですよね。
知ることが簡単になっても、実現するための行動や苦労はどの時代にもある。
滝のように降ってくる情報の中から手探りで拾い集めるのではなく、必要な情報をキャッチして共有を広めていく。
これが新しい情報の形ですよね。
「便利」を活用することは「未来」に近づくこと。
でもそれは「老い」に向かって加速していくのではなく、「今」を充実させることで「老い」への時間の進みを減速させていくことにつながるのではないでしょうか。
40代も50代も90代も等しく今を迎えているのだから。「今からじゃもう遅い」なんてことはないと思うのです。
ハイ、以上、グリ子さんでした。
私も思春期以降、ポケベル、PHS、パソコン…と次々に登場した新しいメディアの恩恵をそれなりに受けてきたほうだと思いますが、私の知らない時代を生きてきた彼女は、私とはまた違う感慨があるようです。
世代を越えて同じ時代を生きていることを実感できるのも、横のつながりがあればこそ、かもしれませんね。
2010年7月8日 22:41|8 Comments|グリ子さんコラボ企画
Comments
8 Responses to “グリコラム「まだ遅くない」”
コメントはお気軽にどうぞ〜(承認制です)
7月 9th, 2010 @ 2:18 PM
グリ子姉さんの考え方、物の捕らえ方に感動しました。
私の年代はグリ子さんとミシェルさんの間になると思うんですが、同じく「苦労は買ってでもした方がいい」文化で育ってきたもので、「ラク≠堕落」なんて考えはまったく頭にありませんでした。
「ラク=怠け者」みたいな・・・本当に目からウロコでした。
後、次から次へと新しいツールが発売され、湯水のように情報があふれ出し、何がいいのか、何処に向かってるのか、本当に便利なのか不便なのかわからない世の中になってしまったなぁと思っていましたが、要は今、自分に必要か否かなんですよね。
なんか気持ちがスッキリしました。(*^-^*)
アプリについては、なんか凄いことになるらしい(他人事)ぐらいにしか感じていませんでしたが、ここにきて『未来』に繋がる重要性をまだ少しですが、感じることが出来たので良かったです。
私にとっての必要性はまだ見つけられていませんが、どうぞこれからも開発頑張って下さいね。
7月 9th, 2010 @ 3:46 PM
>エコさん
いつのまにかグリ子姉さんに(笑)
やっぱり自分に必要かどうか、自分はどう思うか、基本はそこって気がします。
けど彼女の場合、ちょっとやってみたら新しい発見もあったようで(^-^) アプリも皆の「便利!」の1つになったらいいなと思います。
7月 9th, 2010 @ 9:36 PM
うちの嫁が、ブログ並みに長いコメントすいません<(_ _)>
人が外出中に何をしてるんだか(^_^;)
ところでイラストのグリコさんが物凄くコミカルで可愛いんですけど。
7月 9th, 2010 @ 9:59 PM
>ももきちさん
いえいえ、うれしいコメントでした。
グリ子さんのオチは「カッコつかないじゃないか!」と自分で言っておきながらちょっと不服そうでしたけど(笑)
7月 9th, 2010 @ 11:27 PM
きっと、よい年齢の重ねかたをしてらっしゃるんですね…コラムから伝わって来ました。時代に追い付こうとするのではなく、今を確実に歩んでゆけば、きっと歳をとることはこわいことなんかじゃないと思いました^^
7月 10th, 2010 @ 4:23 PM
>まるさん
ありがとうございます。グリ子さん喜んでました。私も”まだ遅くない”といつまでも言えるようでいたいですね~。
7月 12th, 2010 @ 7:48 PM
またまた、やさしさを垣間見てしまいました。
人って、知らず知らずに ボーダーラインを引いてたりしますよね。
恋愛は、おにいさん・おねえさんのもの、とか。
スポーツは、若者が主流、とか。
でもでも、おじさん・おばさんも 孫がいるおじさん・おばさんも ひ孫がいるおじさん・おばさんも、
やろうと思えばなんだってできる時代ですよね。
グリ子さんの 『40代・50代 90代』 の言葉にやさしさの配慮をひしひしと感じました。
確かに、今のシルバー世代 体力的にも 見た目にも 若いんですよね。
卓球やテニスしてらしゃる70代以上の先輩方いっぱい いらしゃいますもの。
7月 12th, 2010 @ 7:59 PM
>ER-Kerryさん
日本語のおねえさん、おばさん、おばあさんなどの使い分けはたしかにちょっと厄介というか無用に感じることもありますよね。
私が高校卒業した時、隣の席には70代の卒業生がいましたよ。本当にいくつになってもやれるんだ!と思わされました。