幼なじみとポケベル
2011年1月22日 23:23|10 Comments|女子トーク・雑記
私は幼少時は同じ団地に住んでいた子どもたちとワイワイと一緒に育ったのですが、その中に、同い年の男の子の妹でNちゃんという子がいました。
小学生の頃に転勤でそこを離れたので、私はもうその子の家族がどうしているのかはほとんど知らなかったのですが、私が高校に通っていた頃にNちゃんのお母さんから母に電話がかかってきました。
Nちゃんが登校拒否していて、誰にも心を開かずどうしていいかわからない…と。
幼稚園から小学校まで一緒に子育てをしてきた母親同士、色々話したようでしたが、「良かったら話し相手になって」と私にNちゃんのポケベルの番号が渡されたのでした。(ポケベルが我々のホットラインだった時代)
最初に何てメッセージを送ったのかはもう忘れましたが、たぶん「ひさしぶりだね」とか「今どんな音楽聴いてる?」とかたわいもない話ばかりだったと思います。
覚えているのは…
N「○○○○(アーティスト)好き?」
ミ「う〜ん、あんまり聴かないかなぁ」
N「○○○○好きになれ」
ミ「う、うん(^-^;」
とか(汗)
そんなやりとりをしばらく続けた後に、会うことになりました。
お兄ちゃんがふたりいてすごくおてんばで個性的な子でしたが、それは変わっていないようでした。(私も「全然変わってないねー」と言われたけど…)
彼女の好きな演劇について行ったりしました。
当時、Nちゃんが在籍していたのは偶然にも私が中退した女子高。
私は中退後、大学へ行くために別の高校に通っていました。
そこは、何らかの事情で高校で学べなかった10代から70代くらいまでの人たちが共に学ぶ学校でした。
働いてたり子育てしてたり、元ヤンキーもヒッピーもいたし、家庭が複雑とか登校拒否してたとか珍しくなかったし、制服ないのに制服着てる子とかスカート男子もいましたけど、ただ皆に共通してるのは高校卒業という目標だけ。
私はそこでそれまでには出会うことのなかったいろんな友達ができました。
Nちゃんから学校のことで相談されたわけでもなく、私も彼女に何かたずねたわけでもなく、ただ私はそんな所で楽しくやってるよ、という話をしたような気がします。
その後、母から「Nちゃんはアンタと同じ学校に入り直して看護師になりたいと言ってるらしいよ。」と聞いて、すごくうれしかったのは覚えています。
それからは私が東京へ進学したのもあって、Nちゃんとはまた疎遠になっていました。
今日、母がNちゃんのお母さんにバッタリ会ったそうで。
「Nちゃんは看護師になってバリバリ働いているんだって。」と知らせがありました。
私はあの高校に入った時、自分はすごく狭い世界に生きていたんだと思い知ったのですが、それはたとえば初めて外国へ行った時や、日本にLGBTがこんなにいるのを知った時にも感じたこと。
こんな世界もある、こんな方法もある、それを知ることができた私は幸せだと思います。
あの時たまたま私の経験がNちゃんにとってヒントになっただけかもしれないけれど、彼女がちゃんと夢を叶えたことを知ってうれしくなりました。
良かったね
人気ブログランキング にほんブログ村
2011年1月22日 23:23|10 Comments|女子トーク・雑記
Comments
10 Responses to “幼なじみとポケベル”
コメントはお気軽にどうぞ〜(承認制です)
1月 23rd, 2011 @ 9:16 PM
先日こちらのブログを知ったばかりなのですが、
面白くて早速ほぼ読破してしまいました。
夢をかなえられたお友達、良かったですね。
前に入院した時に美人な看護婦さんが担当になってくれて、なんだかうきうき(?)したことを思い出しました。
素敵なお話なのに変な感想ですみません。。
1月 24th, 2011 @ 6:57 PM
はじめまして☆
私は最近女の子と付き合いだしました。
今まではずっと男性と付き合っていたのですが、今は初めて女の子と付き合って5カ月です。
初めは戸惑いがありましたが、惚れてしまってます(笑)
彼はずっと女の子が好きで、私が4人目の彼女。
この先不安はありますが、サイトを見て、たくさんいるんだなぁ・・・と一安心してます(笑)
これからもサイト見ますね☆
よろしくお願いします!!
1月 25th, 2011 @ 12:02 PM
何がきっかけになるのかわからないですよね。
世界って狭いなぁ~と感じたり…逆にまだまだ広いんだなぁ~って感じたり…
『その人』によって色んな感じ方があるんですよね。
キッカケは何であれ、ふて腐れていた時代も輝いてる時代も最期には…『よい人生だった』と思いながら迎えたいなぁ~って思いました。
1月 25th, 2011 @ 11:12 PM
はじめまして。
少し前から日記読ませてもらってるんですが、なんだかすごく泣けたのでコメントさせてもらいます。
ミシェルさん学生時代に色々大変な思いをされてたみたいで。でもそんなの微塵も感じない普段の幸せそうな日記で。
幸せそうな人の昔の苦労話とかぼろ泣きしがちなんです。かなり余計なお世話でしょうが
人それぞれですもんね。ほんと何でもありですよね。
1月 26th, 2011 @ 12:04 AM
>ななこさん
読破!ありがとうございますm(_ _)m 結構なページ数だしまだ新しいブログになって整理できてないところもあるんですが…とてもうれしいです。
入院して看護師さんが美人だったらたしかにうれしいですね(笑)
1月 26th, 2011 @ 12:07 AM
>桜さん
初めての彼女ができたのですね〜(^^)
私も最初はただ好きってばかりで何もわからなかったですけど、なんだかんだ楽しくやっています。
素敵なお付き合いを続けていってくださいね。またどうぞ♪
1月 26th, 2011 @ 12:10 AM
>isamiさん
そうですよね。その時々は悩んだりもするけれど、振り返った時に良い人生だったと思えるように生きていけたらいいなって私も思います。
1月 26th, 2011 @ 12:21 AM
>ぽさん
通ってた高校の具体的なことは初めて書いた気がしますが、あそこは本当に色々学んだ場所でした。その後も想像もできなかったようなことがたくさん起きましたが、「何でもあり」な感覚が多少身についたのはそのおかげかもしれません。ほんと人生ってわからないものですよね〜。
1月 26th, 2011 @ 2:48 AM
やっぱり同性代ですね、ミシェルさん!
ポケベル懐かしい。
あんなにいっぱい公衆電話のボタンを押したのに、いまやもうあの早打ちはできないなあ。
Nちゃん、がんばっててよかった。
ミシェルさんの行った学校でNちゃんもなにか糧になるものを得たんでしょうね。
1月 26th, 2011 @ 7:47 PM
>小夜子さん
同世代なんですね!「ポーケーベールが〜鳴らなくて〜♪」って歌ありましたね(^^)
あの頃はほんとにまだ指がちゃんと番号などを覚えてるって感じでしたね。今はiPhoneのフリックに苦労しているという…(^^;
年月が過ぎて、私も変わらないところは相変わらずだし、変わったところは変わったのかな…なんて思ったりしました。